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古本の保存方法
大好きな本、大切な本をなるべくきれいなままで保存保管しましょう。
大切な本をひさしぶりに出してみたら、背表紙が色あせてた・・・・
なんてことありませんか?
お持ちの本と長く付き合うための方法を簡単にできるものから本気の取り組みまで、いくつか書きだしておきます。
光から守る
上に書いたように、背表紙が色あせてしまう(いわゆる、ヤケとはこの状態です)のは紫外線の影響です。
紫外線と言えば直射日光はすぐに思い浮かびますが、実は蛍光灯も紫外線を出してます。
これを防ぐにはなるべく、日光や蛍光灯の光にあたらないようにしてやります。
具体的には日差しの強い部屋には本棚を置かない、もしくは日差しの入ってくる方向に本棚を向けて置かない。
もちろん、本棚を布などで覆ってしまうのもアリです。(せっかくの本が見えなくなりますけど)
ほかに、パラフィン紙など半透明の紙でカバーを作ってやるというも良いですね。

もうちょっと本気でやるなら、
・カーテンを遮光性の高いものにする。
・窓ガラスに紫外線を通さないフィルム、溶液を装備する。
・図書館・博物館用の紫外線カットの蛍光灯を利用する。
などに挑戦してみてください。
湿気から守る
本棚の中にずっとしまわれている本はどうしても湿気を呼びがちです。
湿気はシミや、反りの原因にもなります。
たまには、本棚からだして風に通してあげましょう。
いわゆる”虫干し”ですね。
頻繁にする必要はないので、年に一度でも大丈夫です。
ただ、普段いっさい窓を開けない部屋に置いている場合は、数カ月に一度は通気させてください。
虫干し、通気をする場合出来れば、晴れた日の正午前後2時間くらいがベストです。
(朝や夕方は大気中の湿度があがるためです。)
風通しのよい日陰にだしてあげてください。

また、本をしまう時に本棚の一番奥まで差し込まず、後ろに少し空間を開けて置くのも有効です。

もうちょっと、本気で対策をしたい場合は
除湿機、加湿器を用意して湿度管理をしてみましょう。
常に40~60%に保つの理想的だそうです。
傷・痛みから守る
大切に読んでいたつもりでも、いつの間にか小さな傷が付いてしまったり、 うっかりしてカバーを破ってしまったり・・・
そんなトラブルから本を守るなら、ブックカバーを付けるのが簡単で有効です。
書店でもらったカバーをそのまま使うのもいいですけど
本棚に並べる際には、どれがどの本だったか分からなくなってしまうのが難点です。

そこでお勧めなのが、パラフィン紙です。
半透明のつやつやした紙です。お菓子作りの時などにも使いますよね。
グラシン紙、硫酸紙、蝋引き紙、ワックスペーパーなども製法、呼び方が違うだけで
ブックカバーとして使うならどれでも大丈夫です。
これらの紙の良い所は、半透明で中の本が見やすいだけでなく、水にも強い所です。
ちょっと厚手ですが、お菓子作り用のものなら簡単に手に入りますので試してみてください。
蔵書が大量にある場合は紙卸業の会社に相談した方が良いかもしれません。
反り、ゆがみから守る
本のページが反ってしまったり、本自体がゆがんでしまったりするとなかなか簡単には戻りません。
なるべく、反らせたりゆがませたりしないように気をつけましょう。

反りは湿度の変化で起きることが多いです。
本を日のあたる場所やストーブの前に長時間置いたりしないようにしましょう。

ゆがみはきちんと本棚にしまっていればそうそうは起きませんが
立て掛けるように斜めになったままにしたり、横にして積み重ねたりすると歪みの原因になります。
本は立てて保存するように作られています。
斜めや横にして重ねたりするとどうしても無理がかかってしまいますので
本棚に隙間があって本がまっすぐ立たないような時はブックエンドなどを利用してあげてください。