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古本用語辞典
古本初心者のための用語集です。
古本屋・古書店独特の言い回しや言葉遣いを、初めて古本を買う方にもわかるように説明していきます。
本の状態などを確認する時などに参考にしてください。
また項目は順次追加していくつもりでおりますが、
言葉足らずや間違いなどお気づきの点がありましたら、どうかご指摘ください。

 ⇒本の部分名称はこちらを参照してください。
ア行
 帯 ・・・・・・・・・ おび。本に巻きつけてある、宣伝文などの書かれた紙。
            コレクションなどではこれのあるなしも重要視されるため、古本・古書の値段に反映されることもある。
            腰帯。帯巻ともいう。

 奥付 ・・・・・・・ 書名・発行年月日・版数・著者名・発行所名・印刷所名・定価などが書かれたページ。
            普通は一番最後のページにあります。

カ行
 カ ・・・・・・・・・  ”カ”だけ書かれていると一瞬悩むけれど、カバーのこと。
           状態・付属品などの欄に書いてある。

 書込み・・・・・・ 前の所有者のメモや線引きなどのあるもの。

 切れ ・・・・・・・ カバーや帯などに切れている所があること。
           享楽堂では、小さいものを切れ。大きい物を破れとしています。

 欠 ・・・・・・・・・ ケツ、あるいはカケと読む。
            付属品などが欠けている場合に、箱欠。カバー欠。という風に書かます。
            享楽堂では”欠”と書かず、あっさり”ナシ”と書いています。

 月報 ・・・・・・・ 全集やシリーズなど連続して刊行される本についてくる、別冊の小冊子。
            関係者のエッセイ、著者のエピソードなどが掲載されており
            コレクションの場合には、これが抜けていると価値が下がる。
            そのため、古書の値段には月報のあるなしが反映されます。

 小口 ・・・・・・・ 普通、背の反対側のページの切り口の面。前小口。
            背を除く3つの面(天・地・前小口)すべてをまとめて小口と呼ぶこともある。

サ行
 シミ ・・・・・・・・・ 染みのこと。湿気や水によって出来る。

 上製本 ・・・・・・  表紙に厚く固い芯が入れてあるもの。普通、本文よりも表紙の方が少し大きく作られる。
             表紙部分と背表紙部分の間に溝があるため、本を閉じたり開いたりがしやすい。
             ハードカバー。本製本ともいう。
             ⇔並製本。ソフトカバー。

 初版 ・・・・・・・・ 発行された最初の版。
            初版に間違いなどが見つかった場合に再版・2版で直されて印刷される。
            享楽堂で”初版”とだけ書かれている場合は”初版1刷”のこと。
            ”初版2刷”の場合は”2刷”とだけ書いています。
            ”3版2刷”のような重版の場合は”3版2刷”と版数も書いています。

 スレ ・・・・・・・・ ”擦れ”のこと。細かい線の傷があること。

 背 ・・・・・・・・・・ 本の背表紙にあたる部分。本の部分名称を参考。

 絶版 ・・・・・・・・ 出版・発行されなくなること。
            流通しなくなるため、古書価が高くなることもある。
            これに近いものとして、”品切重版未定”という言葉もあります。
            ”品切重版未定”の場合も流通しなくなりますが、また印刷される可能性があります。
            享楽堂では、”絶版”、”品切重版未定”を区別せずに
            現在新刊で買えないものをまとめて”絶版”と表記しています。

 背ヤケ  ・・・・・・ 本の背の部分が日光や照明などにより色褪せること。

 線引き ・・・・・・・ 本文に前の所有者の線引きがあるもの。

 ソフトカバー ・・・ 表紙が柔らかい厚紙で作られているもの。普通、本文と表紙の大きさが同じ。
             並製本、仮製本ともいう。
             ⇔上製本、ハードカバー。

 ソリ ・・・・・・・・・ 湿気・乾燥などで本文(ソフトカバーなら表紙まで)が反っているもの。
            同じ原因で波打っている場合もあります。

タ行
 天 ・・・・・・・・・・・ 本のページの上の部分のこと。
             ここに金箔が貼られている場合、”天金”とよばれる。

 地 ・・・・・・・・・・・ 本のページの下の部分のこと。

ナ行
 並製本 ・・・・・・・ 表紙が柔らかい厚紙で作られているもの。普通、本文と表紙の大きさが同じ。
             ソフトカバー、仮製本ともいう。
             ⇔上製本、ハードカバー。

ハ行
 ハードカバー ・・・ 表紙に厚く固い芯が入れてあるもの。普通、本文よりも表紙の方が少し大きく作られる。
             表紙部分と背表紙部分の間に溝があるため、本を閉じたり開いたりがしやすい。
             上製本。本製本ともいう。
             ⇔並製本。ソフトカバー。

 箱 ・・・・・・・・・・・ 多くは全集、愛蔵版などの高級書が箱に入っている。

 函 ・・・・・・・・・・・ はこ。箱と同じ。

 パラフィン紙 ・・・ 本の保護(防湿・防水)やヤケを防ぐために用いられるワックスペーパー。
            グラシン紙、硫酸紙も同様。

マ行
 元パラ ・・・・・・・ 出版された当時に”元々ついていたパラフィン紙”。
             昔の岩波文庫などはカバーの代わりにパラフィン紙が付いていました。
             気にしない人には(そこまで気にしなくても)と思われるが、こだわる方は、こだわるのです。

ヤ行
 ヤケ ・・・・・・・・ 日光や照明などによって本が色あせたり、変色したりすること。
            背ヤケの場合は色あせ、小口や天のヤケの場合は茶色っぽく変色する場合が多い。
            漢字で”焼け”と表記される場合もあります。

 破れ ・・・・・・・・ カバーや帯などが破れていること。
            享楽堂では、破れより小さいものを切れと表記しています。

ラ行
 硫酸紙 ・・・・・・ 本の保護(防湿・防水)やヤケを防ぐために用いられる、硫酸に浸して作られる紙。
            もちろん、硫酸は仕上がりできれいに洗い流されるので危険はない。

ワ行
 ワレ ・・・・・・・・ 開きすぎで、ノドに隙間ができたり、製本の一部が痛んでいるもの。